安江工務店 外装ブログをご覧のみなさん こんにちは。
外装担当のアイザです。
お盆休みも明けて、少し暑さが和らいで来ましたね。
さて、最近は何故か、タイル貼りの外壁のご相談をよくいただきます。
タイル貼り外壁は、初期投資は掛かりますが、サイディングやモルタルの外壁のような塗装の必要も無く、
外観の見映えも良く、長期に渡って家を守ってくれる、優れた外壁材です。
ただし、そんなタイル貼りでも、ノーメンテナンスという訳にはいきません。
年数が経てば、やはり劣化し、修繕が必要になります。
タイルが欠けてしまったり、割れてしまったりすれば、当然修繕する必要がありますが、
実はタイルは見えない劣化が一番怖いのです。
見えない劣化とは「浮き」
つまり、剥がれかけている状態のことです。
それを調べるために行うのが、「打診検査」です。
このように、打診棒という器具で叩き、音で浮きがないかを調べます。
浮きが見つかれば、このようにマーキングし、チェックしていきます。
一緒に、ひび割れているタイルなどもチェックしていきます。
こういった劣化症状を放置していると、いずれタイルが剥落します。
剥落箇所に依っては、住人や通行人に被害が及んでしまう危険もあります。
これらの劣化箇所を全て集計し、図示と集計表を作成し、修繕方法と見積りをご提案します。
修繕方法は、タイルの張り替えや、アンカーピンニング工法というピンを打ち込んで固定する工法などがあります。
また、浮きの原因となるのが、ほとんどが「水」になります。
タイル自体は水を吸いませんが、目地が劣化してくるとそこから吸水し、
結果的にタイルの裏側まで水が廻り、浮いてくるのです。
それを防ぐために、タイルの外壁にも塗装する工法があります。
これも通常の外壁塗装同様、塗料には様々な種類があります。
目地の吸水を防ぐためだけの吸水防止材の塗装(見た目は変わりません)や、
タイルを含めて全体を保護するクリヤー塗装(艶有りや3分艶などがあります)や、
タイル全体の剥落を防止する工法などがあります。
ご要望や状態に合わせてご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
ちなみに、今回はタイルの打診検査のご紹介でしたが、
モルタルの外壁でも、見えない「浮き」があることがあります。
モルタル外壁の場合でも、ただ塗装するだけではなく、その前に「打診検査」をお勧めします。
それについては、詳しくはまた別の機会に・・・