外壁材の種類と特徴
外観イメージを決めるだけでなく、建物を強い日差しや風雨等から守るなどの大切な役割を持つ外壁材。
デザイン性だけでなく、耐水性・耐火性・耐久性などの性能も考えて選びましょう。
ここでは外壁材の種類と特徴について紹介しますので、外壁リフォームする際の参考にしてください。
窯業サイディング
近年の日本の住宅に最も多く使われているのが窯業系サイディングです。 主な原料はセメントと繊維質です。遮音性・耐火性・耐震性に優れ、施工費も安く抑えることができるため コストパフォーマンスに優れています。
レンガ風やタイル風、石積み風など、豊富なデザイン・カラーのバリエーションがあります金属サイディング
鉄やステンレス、アルミニウムなどの金属板に断熱材を裏打ちしたものです。 非常に軽量で耐久性が高くコストパフォーマンスに優れた素材です。 近年はモダンな外観の流行もあり重厚感のあるシャープなデザインが人気です。
木製サイディング
自然素材ならではの温もりと味わいのある独特の風合いと質感が人気です。
木材なので燃えやすいなどのデメリットはありますが、不燃処理を施した製品もあります。
こまめにメンテナンスして性能と風合いを保つ必要があります。樹脂サイディング
塩化ビニル樹脂を主な原料としているので、弾力性や耐久性も高く、熱の伝導率も低い機能的な外壁材です。 初期費用は高額になりますが軽量でメンテナンス性にすぐれています。
まだ日本ではあまり普及していませんが北米では5割以上のシェアを占めています。タイル
粘土や石等の鉱物を粉砕・成型して高温で焼き固めた陶磁器の建材です。 クラシックで高級感のある印象を演出できるので、外観にこだわりたい人に人気です。 すぐれた耐久性・耐火性があり汚れくいのでメンテナンス性に優れていますが、他の素材に比べ初期費用が高くなります。
モルタル
モルタルは砂とセメントを水で練ったものです。 耐震性や防火性が高く、昔から日本家屋によく使われてきました。
手作業で施工するので、模様をつけたり自由なデザインが可能で、幅広い年代の方に人気があります。 ひび割れを防ぐために樹脂系の塗装を行い防水性をもたせることがおすすめです。ALC
軽量気泡コンクリートとも言われるALCは軽石のように内側に無数の穴が開いています。
そのためとても軽く、空気の層が外部からの熱を遮断するので夏は涼しく冬は暖かい家を実現しやすくなります。
遮音性や保温性・耐火性に優れ、色やデザインも豊富ですが、初期費用・メンテナンス費用がかかります。羽目板
木の質感を活かした温かみのある外観で本格的なカリフォルニアスタイルの家を実現できます。経年変化により味のある風合いを楽しめるのも魅力です。
ただし、乾燥や収縮・腐食する可能性があるので、住まいを守るためにはこまめなメンテナンスが必要です。
また、燃えやすいため外壁材として使用できない地域もあるので注意が必要です。