2018/07/03
縁切り
安江工務店 外装ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
外装担当のアイザです。
さて、タイトルにある「縁切り」とは、何のことでしょう?
実は、屋根の塗装工事において、非常に重要な作業になります。
スレート瓦(いわゆるカラーベストとかコロニアルと呼ばれる屋根材)の屋根には、必ず屋根材の間に隙間が開いています。
ここが水の逃げ道になっており、雨漏れしないようになっています。
しかし、塗装した際に塗料が隙間に詰まってしまうことがあります。
そうすると、水の逃げ道を塞いでしまい、雨漏れしてしまうことがあるのです。
↓このように隙間が塞がってしまうと・・・
↓こんなことにもなってしまいます。
逃げ道を無くした湿気が、塗装を浮き上がらせて膨らんでいます。
こういった症状を防ぐための作業が「縁切り」になります。
このように、隙間がくっ付いてしまった箇所をヘラやカッターで切っていき、隙間を確保します。
ですが、このやり方ですと、せっかく綺麗に塗った塗装をキズ付けてしまったり、
奥に入った塗料が乾ききっておらず、またくっ付いてしまうことがあります。
そういった問題を解消するため、こういったものを使用します!
タスペーサーという、ポリカーボネート製の板状のものです。
このように隙間に挿入して塗装することにより、切らずとも隙間が確保できるのです!
せっかく塗装したのに、それが雨漏れの原因になってしまった・・・
そんな事態を避けるためにも、スレート瓦の塗装には適切な縁切り作業が必要なのです!
でも、全てのスレート瓦にタスペーサーが適している訳ではありません。
どんな工法が適しているのか、しっかりした調査と判断が必要です。
スレート瓦の塗装には「縁切り」の確認を忘れずに!